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日本画家・柳樂晃里のたたら製鉄や霊峰大山など山陰文化探訪 に参加中!
日本画家・柳樂晃里181101神在月1
出雲地方では、旧暦の10月を「神在月」と称します。
全国の神様がご縁結びの話し合いをなされるために、出雲へお集まりになるからで、他所では神無月と称しますが、この出雲地方だけ特別に「神在月」と称すのです。
日本画家・柳樂晃里181101神在月2
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神在月の出雲地方では、あちこちの神社で神迎えに向けた神事や行事が厳かに行われます。11月17日に行われる出雲大社の神迎え祭は、その代表的な神事です。
なんといっても、全国から八百万の神様がお越しになりますから、神様がお通りになる際のお邪魔にならないように、御話合いのお邪魔にならないように、この時期ばかりは出雲の民人は全て、神事以外の歌舞音曲を慎み、外出も控えて静かにしているのが習わしです。
日本画家・柳樂晃里181101神在月3
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私がまだ小さい頃、この時期になると祖母は話をするのも小声で話していたのを覚えています。
中には、お通りになる神様の為に、玄関に御餅や御札を貼ったりする風習のあるところもあるそうです。
私の住む安来には、神在月には立ち入ってはならない山があります。神様がお立ち寄りになってご休憩されるのだそうです。
現在は、そういう風習も知る人が少なくなりました。
それどころか、神在月に便乗しての賑やかなイベントなどが催されたりするのですから、はてさてどんなものでしょうか?