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女流日本画家・柳樂晃里の活動日記 に参加中!
実は、来月から「表装」の勉強が出来ることになりました。
今までは、額縁に入れる「額装」ということでパネルに麻紙や和紙を貼って絵の具を重ねておりましたが、日本画本来の「軸装」の形での掛け軸、巻物にも挑戦したいと思うようになりました。屏風も描けたら作れたら面白いですね。
表具師さんにお願いする絵描きさんが多いのですが、
額装は紙を貼ってから描きますので、ある程度絵の具を重ねても膠の量を間違えなければ大丈夫ですが、軸装は描いてから表装をしますし、巻いて収納しますので、膠の強弱、絵の具の濃度や重ね方、ドーサ(にじみ止め)の加減によっては、表装の工程途中で、また収納時に、絵の具が剥離することもあります。
その加減は、自分で見極めなければなりません。
ですので、自分で表装をすることで、膠や絵の具の濃度、ドーサ(にじみ止め)の引き加減など肝心なところを、確認したいですし、確実に把握したいと思いきちんとしたことを教われるところがないものかと、いろいろと探しておりましたら・・・

見つけました!

「表装の世界にも、刀剣の世界と同じ様に作法というものがあります。自分は、日本文化のなんたるかを伝えたい!」と本式の手仕事・技術を大切に仕事をされる表具師さんに出会いました。松江の文化教室で講師もされています。
「正式な事、きちんとした仕事を基本からしっかりと教えます。先ず基本!基本がしっかり出来ていれば、世界が広がる!」とおっしゃる熱血?表具師さんで、私としても、それは願ったり叶ったりで、10月から月に2回程、教室へ通わせて頂き勉強させて頂くことになりました。

先週、見学に行きましたら、和やかないい雰囲気で、どうやら私が一番若いみたいです(笑)
 
まさに60の手習いです!
表装技術を知ることで、自分の技術にも表現にも幅が広がると考えています。
また、自分で表装することで最初から最後まで丸ごと自分の作品ですし、基本を身につければ、自分独自の創作を試みることも出来ます。
とってもワクワクしています。
そこから何が生まれるか!ご期待ください!
実は、額縁が重いと感じるお年頃になったという事であるのかもしれませんが(爆笑)